MAKOさんが提案するいつもの寝室を快適な睡眠空間に整える方法
寝室は、自分と家族が健やかに暮らすための聖域。
プロのアドバイスを取り入れて、安らぎの空間に整えましょう。
個人宅からサロン、歯科医院、オフィスまで、さまざまな要望に合わせて 〝笑顔あふれる空間〟 を提案するインテリアトータルプロデューサーのMAKOさん。寝室は1日の疲れをリセットし、また明日も元気で過ごすための大切な場所です。今回、もしお客様から「快適な睡眠空間にしてほしい!」という要望があったら?というテーマで、お話を伺いました。

調光調色タイプの照明が便利間接照明をうまく取り入れて!
MAKO ─ 「入眠儀式の中でまず需要なのは、照明ですね。シーリングライトは部屋全体を照らすものなので、調光調色の機能があるものがおすすめです。私自身も就寝時間に合わせて2時間くらい前から照度を下げるようにしています。ペンダントライトはデザイン性が高いものも多く、お部屋のポイントになります。光源が視界の中に入ってしまうとまぶしくて入眠の妨げになってしまうので、シェードカバーのあるものを選びましょう。一灯にならないようにテーブルライトやフットライトなども組み合わせて、インテリアを楽しみながら明るさの調整ができるといいですね」

手軽に替えられるベッドリネンは自分の「好き」を優先
MAKO ─ 「照明を替えるのはハードルが高いと感じる方は、ベッドリネンの素材と色を合わせるところから始めてみましょう。まず素材ですが、吸収性・通気性に優れた綿や麻はどなたにもおすすめできます。都会っぽいホテルライクなスタイルがお好みなら、シルクやサテンなどもいいですね。どちらにしても、肌馴染みがよく自分にとって心地いいものを選ぶことが大切です。色も同じで、安眠というとベージュやラベンダー、グリーン系など刺激を与えないものがいいとされますが、自分がその色に包まれたときにどう感じるかを重視してください。その時に色のトーンを揃えると統一感が出ます」

まずはベッドの位置にこだわって目に入るものを整えよう
MAKO ─ 「寝室は限られたスペースであることが多いので、家具の配置を大事にしています。風や寒さで目が冷めることのないよう、ベッドは窓前に頭がこない位置にしましょう。難しい場合は、遮光性のある厚めの生地のカーテンを選ぶといいですね。 先ほど光源が目に入らないように、とお話させていただきましたが、寝室に限らず目の前にいろんな色や形があると雑然とした印象になってしまいます。ただ何もなければ快適というわけでもなく、空間が広すぎても落ち着かない。自分が好きで印象の強すぎないアートや、五感を刺激する肌触りのいいブランケットやラグ、あとはアクセントクロスなどを活用して、視覚的に整えることもできます。
観葉植物はリラックス効果がありますが、寝室だと土ぼこりが気になることも。ポリエステル繊維をリサイクルした土なども販売されているので、SDGs の観点からも利用してみるといいかもしれませんね」

快適睡眠空間のためのキホンの5か条大切なのは機能と自分の気持ちの両面。お部屋も自分も整えて良質な睡眠を! 1 照明は調光調色の機能があるものがおすすめ 2 ベッドリネンは自分の心地いい色と素材で統一 3 ベッドは窓前に頭がこない位置に 4 五感を刺激してリラックスできるアイテムを取り入れる 5 睡眠以外の時間も大切に ![]() |
睡眠=生きることって言ってもいいくらい大切なもの
MAKO ─ 「睡眠って、寝室が整っていればそれでOK というわけではありませんよね。私自身、白湯やビタミンを摂取したり、鼻うがいをしたりなど、身体を整えることを意識しています。
風水の考え方も取り入れていて、窓前に頭がこないようにというのもそうですし、常に掃除や換気を行うこと、自分が寝ている姿が映る位置に鏡を置かないなど、気を付けるようにしています。
夜お布団に入って子どもの顔を見ながら眠りにつくとき、朝気持ちよく目覚めることができたとき、すごく幸せだなと思うんです。それって当たり前じゃないですよね。睡眠を整えることは、心身を整えること、つまり生きるっていうのと対になるぐらい大切なことなのかなと思っています」
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照明、ベッドリネン、配置、それに自分の 〝好き〟 を取り入れること。さまざまな角度から心地よい睡眠空間を提案していただきました。寝室を整えることは、私たちの幸せの始まりかもしれませんね。

MAKO インテリアトータルプロデューサー ![]() 法人ではサロン・オフィス・社員寮・ホテル等のコーディネートを中心にコーディネート及びイベント用スタイリング設営、個人では、引越し時のレイアウト相談、新築・リフォーム時のインテリアコーディネート業をはじめ、他、セミナー講師、執筆活動、コンサルティング、企画やメディア協力等でも幅広く活動中。 ![]() 公式Instagram |
〝嗅覚〟を刺激して脳からリラックスモードアロマが導く心地よい眠り。
睡眠のために毎日の生活に取り入れたい、香りのパワー。すぐに実践できる香りの選び方、使い方をご紹介します。アロマスプレーをひと吹きすれば、寝室が瞬時に快眠空間に。
森の清々しい緑の香りやフルーツの甘酸っぱい香りに、一瞬で緊張が緩んだり、リラックスしたりという経験は誰にでもあるはず。香りはダイレクトに心と体を癒してくれます。そんな香りと睡眠の関係、効果的な使い方について、AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)の熊谷理事長にお伺いしました。

脳に直接働きかけ、自律神経系、内分泌系、免疫系を整える
「眠れない日が続いたり中途覚醒が多かったり、薬が必要になる手前の不調は誰もが感じるものです。そんな時、自宅にある精油でセルフケアができれば理想的ですよね」 精油は植物からほんのわずかしか採れない、香りの成分が濃縮されたエッセンスです。賢く使うためには科学的根拠のある正しい情報が必須。近年では研究が進み、精油の効果が実証されるようになってきたといいます。 「香りは鼻の奥にある嗅上皮にキャッチされると、電気信号となって感情や記憶と関係する大脳辺縁系へ伝えられます。さらに視床下部へと伝わり、自律神経系、内分泌系、免疫系に働きかけて全身を整えます。ラベンダーを嗅ぐと眠りやすいのは、香りが自律神経の副交感神経を刺激してリラックスできるためです」
万能なのはラベンダー
スイートオレンジは目覚めにも 精油はたくさん種類があります。「睡眠には、とにかく万能なのはラベンダー。サンダルウッドやネロリ、ゼラニウムもおすすめです。入眠だけでなく目覚めにもいいのがスイートオレンジ。ブレンドしてもいいですね」
一番簡単な使い方は、ティッシュやコットンに1、2滴垂らして枕元に置いておく方法。これならすぐに始められますね。アロマストーンやピロースプレーも手軽にできそうです。
精油を選ぶ時、使う時、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。
「学名と産地、使用上の注意がラベルに記載されているものを選んでください。肌に付ける時は必ず希釈すること、劣化を避けるためしっかり栓をして冷暗所で保管することが重要です」
AEAJ では、表示の基準を満たしている精油を「AEAJ 表示基準適合認定精油」として認定し公開しています。
和精油で注目される持続可能な人と精油の関係
最近目にすることも多くなった和精油。「ユズの精油はこれまで捨てられていた皮から抽出され、残った皮は肥料としてユズ畑に戻されます」というように、日本全国で未利用未活用の地元の産物から精油を抽出する活動が広がっているようです。和精油は資源の有効活用や持続可能な循環など、SDGs の視点からも注目されているのですね。 「人それぞれその時に脳に響く香りは異なります。自分にぴったりのお守りのような香りを知っておくと心強いですね」と話してくださった熊谷理事長。奥深い香りの世界の入口を覗かせていただきました。環境に配慮されて生産された自分に合う精油で、自分や家族の健康も環境も守っていけるといいですね。

「精油の瓶の中にある植物の世界を体験してもらいたい」と建設された社屋は、国産ひのきの香りと温もりに包まれ、アプローチには、精油の原料となるさまざまな植物が植えられています。
〈ピローアロマスプレー〉レシピ 材料
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熊谷 千津
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おやすみ前の美味しい睡眠習慣!3粒のチョコレートから始めよう。
満足な睡眠につながる成分「GABA」。美味しく、睡眠をサポートできるGABA成分が配合されたチョコレートが「メンタルバランス®チョコレートGABAフォースリープ」です。その3粒に込められた思いと効果とは?
次にご紹介するのは「食」です。中でもストレスの軽減や睡眠の質の向上など、現代人に欠かせない成分として知られるGABA に注目しました。GABA とは「γ -アミノ酪酸」(Gamma-Amino ButyricAcid)の略語で、野菜などにも含まれ、もともと自然界に存在するアミノ酸の一種。今回、江崎グリコ株式会社栄養菓子・補食事業部マーケティング部の林勇佑さんに、ぐっすり眠れると評判の「メンタルバランス®チョコレートGABAフォースリープ」について、発売に至った経緯とその効果をお伺いしました。


睡眠に悩む方のオフタイムもサポートしたい!
「『メンタルバランス® チョコレートGABA』ブランドは、チョコレートを食べるとほっとするけど、何故なんだろう?という疑問から始まり、カカオに含まれるGABAという成分にたどり着きました」 私たちにもお馴染みのパウチタイプのチョ
コは、現代のストレス社会で働く方がオフィスシーンで食べることを想定し、開発されたといいます。その後、ストレスは睡眠との関連が深く、睡眠に悩みを持つ方のオフタイムもサポートしたいと、2019年にデビューしたのがGABAフォースリープ。それぞれ「機能性表示食品」を取得しています。 「GABA フォースリープの特徴は、『メンタルバランスチョコレート®GABA スタンドパウチ』に比べてGABAの配合量が多く、3粒で100㎎を摂取できることです。100㎎の摂取で、リラックスしてるときに示されるα波の増加、眠りの深さや目覚めの気分など、睡眠の質を向上させるという報告があります」
GABA フォースリープは、リラックスしながら味わえるようにコーティングをなくし、舐めながらじっくり溶かせる仕様になっているのも特徴です。


手軽に試せるチョコレートだからできること
GABA は摂取後、1時間半くらいが一番効果があるとされており、夕食後~睡眠の30分前くらいを目安に摂取するといいとのこと。「睡眠の悩みを持たれている方がとても多い一方、サプリメントの摂取や、まずは手軽にできることから試してみたいという方も多いと感じています。機能性表示食品は、人によって効果があるないの差があります。試してみないと自分に合うかどうか分からないので、その点でも気軽に試せるチョコレートはおすすめです。チョコレートを提供することで、暮らしに身近なところから睡眠をサポートさせていただければと思います」
美味しさはそのまま、睡眠の質を高めてくれるGABA 成分が入ったGABA フォースリープは、「まろやかミルク」と「甘さひかえめビター」の2種類。睡眠の質に悩みを抱えている、でもおおげさじゃなくて、簡単に日常に取り入れられるものがいい。そんな方にとって、3粒のチョコレートがおやすみ前の美味しい習慣になりそうです。
機能のメカニズム経口摂取したGABA は小腸で吸収されて血中に取り込まれ、末梢の自律神経系においてノルアドレナリン等の興奮系ホルモンの放出を抑制し、副交感神経を亢進する事で、仕事や勉強等による一時的・心理的なストレスを減すると考えられています。 ![]() γ-アミノ酪酸の実証データ 試験方法:睡眠に悩みを持つ健常な男女10名(平均37.7歳)を2群に分け、γ-アミノ酪酸100㎎が入っているカプセルと入っていないカプセルを各々内容を知らせず7日間摂取してもらい、測定を行った。7日間のインターバルを設けた後、摂取するカプセルを入れ替え、再度測定を行った。 江崎グリコ株式会社 |
眠れない体をサポート!次の世代へ受け継がれる快眠寝具
快適睡眠空間といえば、やっぱり気になるのが寝具。眠りに不安を感じたり、疲れが取れないと感じたり。そんな悩みは、自分に合った寝具が解決してくれるかもしれません。
話を伺ったのは「世界の人々の健康と快眠の促進に貢献する」をモットーに、様々な寝具を製造・販売する「昭和西川」。ロングセラーの「点で支える」MuAtsu(ムアツ)は、健康マットレスのパイオニアとして多くの方の健康を支えてきました。今回、睡眠カウンセリングと寝具を提案する「MuAtsuSleep Lab. 本店」にお邪魔し、寝具の選び方や睡眠に与える寝具の影響についてお聞きしました。
S字カーブを保てる枕とマットレス選びが大事
「枕・マットレス・掛け布団は協力し合って睡眠の質を上げてくれます」と話してくださったのは、マネージャーの高橋さん。「枕難民になってしまう方も多いのですが、実は枕ではなく下のマットレスが合っていないことも多いです」
頚椎の高さ、ライフスタイル、凝りや疲労度合は人それぞれ異なるため、ちょうどいいマットレスの硬さも異なるのは当然。「MuAtsu Sleep Lab.本店」では、カウンセリング後、独自の計測システムでマットレスと枕選びをサポートしてくれます。
「人がまっすぐ立った時の、背骨のS字カーブを保ったまま横になるのが正しい寝姿勢です。その時に頭と首を支えるのが枕の役割。枕選びで大切なのはまず高さで、適切な高さの枕で眠ると、呼吸がしやすく背中の筋肉が緩んで脱力でき、寝返りもうちやすくなります。枕の質感はご自身がリラックスできることを優先してください」
枕の寿命は2年程といいます。寝具選びは自分の体と向き合っていくこと。合わないと感じた時に見直すことが必要ですね。

快適な睡眠環境を保ってくれる羽毛布団の魅力
掛け布団は種類も豊富ですが、睡眠にとって最適な素材はあるのでしょうか。 「自分が安心できるものが一番ですが、睡眠環境を考えると寝返りがうちやすい、軽くて保温性とドレープ性があるもの。そうすると羽毛がおすすめですね」 羽毛には吸湿・発散性があり、自ら快適な環境(温度:33℃±1℃、湿度:50%±5%ぐらい)に調整してくれるといいます。
「夏場のエアコンは冷えすぎてしまうこともありますが、羽毛布団は布団の中の環境をベストに保ってくれます。汗をかいて吸湿・発散されないままになると、体が冷えて寝苦しさを感じてしまうので、暑い夏の夜はエアコンを付けながら羽毛の肌掛け布団を使っていただくのがおすすめです」

体を点の連続で支える独自構造の「MuAtsu」。
理想的な寝姿勢を保ち、寝返りを打ちやすい適度な硬さです。抗菌加工が施され、通気性もよくお手入れが簡単。
私たちにできる身近なSDGs「100年羽毛」
近年では、品質のいいものをメンテナンスしながら長くご愛用いただくことを提案しているという同社。
「羽毛はくりかえし使える天然の資源で、正しくお手入れすれば100年以上使えると言われております」と話してくださったのは、マーケティング部の塚元さんです。「昨年、日本最大加工規模を誇る羽毛リフォーム専用工場を新設しました。お客様からお預かりした羽毛布団を解体し、中の羽毛を全て取り出して洗浄・除塵・乾燥を行い、足し羽毛をして新品の側地に充填してお客様にお戻しいたします」
「昭和西川」では100年羽毛のほか、さまざまな人と環境にやさしいものづくりを行い、消費社会から循環社会へのシフトを寝具を通じて提案しています。金継ぎや着物の仕立て直しなど、日本には修復し長く使い続けるという文化があります。自分に合う、長く愛用できる寝具を選ぶことは、私たち個人ができるSDGsのひとつになりそうです。

「100年羽毛」は、普通の1.5倍の厳しい検査を通り抜けた羽毛のみを使用。
一人ひとりに最適な睡眠環境を提案する「MuAtsu Sleep Lab. 本店」。カウンセリングと計測により、眠りの悩みを解決するためのカラダづくりのアドバイスと、独自の計測システム「MuAtsu BODYFITTING SYSTEM」を活用し ラボを訪れただけでストレスから解放され、夜家に帰ってぐっすり眠ってほしいと、天然素材を使用した空間は、オーガニック認証精油を使用した香りと、世界各地で収録したというエビデンスのあるオリジナルサウンドで満たされています。 オーダー枕はその日に持ち帰ることもでき、海外からの旅行客にも人気なのだそう。 MuAtsu Sleep Lab.本店 |