快適な暮らしに欠かせない家具・インテリア
家の片すみで眠っている家具をリメイクすれば気分も一新
持続可能な社会を実現できそうです。
夏に向けて、手持ちの家具を見直してみませんか。
暮らしとともに変わる家具インテリアの需要
お気に入りのテーブルでコーヒーを楽しんだり、ゆったりできるソファでくつろぐなど、快適な暮らしに家具インテリアは大切なピース。
家具インテリアに満足している人は、満足していない人に比べて幸福度が高いというデータもあります。
ただ年月と共に家具が暮らしと合わなくなることが増えるのも事実です。
家具への不満三大理由
●統一感がない
●古びた、色があせた、欠けたりした
●子どもが成長して合わなくなった
家具を買い替えない理由
●もったいない
●お金がない (大塚家具調べ)
どこのご家庭でも使わない家具やインテリアがあるものです。
ではみなさん使っていない家具をどうしているのでしょうか。
どうする?使わない家具
●そのまま放置する
●粗大ごみに出す
●リサイクルに出す
日本では不要な家具の6割がそのまま家の片隅に保管されているというデータがあります。
放置する理由
●捨てるほど悪くなっていない
●リサイクルに出すのがめんどう
●粗大ゴミに出すのは手間
限られたマンションの室内にデッドスペースがあるのはもったいないですが、断捨離で処分するのももったいないですよね。
日本の粗大ゴミ処分はもう限界
日本で1年間に出されるゴミは約4、000万トン以上。家具インテリアもその一部、多くは焼却処理されます。
でも焼却処分すればたくさんのCO2が排出されます。できれば捨てずに生かしたいもの。
日本に息づくリメイク文化
使わない家具をリサイクルするのも良いですが、リメイクもおすすめです。もともと日本にはあらゆるものを直して使う持続可能な文化がありました。江戸時代には家具製作の専門家で修復も行う「指物師」や桶や樽を直す「たが屋」、鍋釜を直す「いかけ屋」など、それぞれにプロの修理屋さんがいました。またヨーロッパでは代々家具を受け継ぐのが当たり前。アンティークな家具がオークションで高く取引されているのもよく知られています。
もっと気軽に家具の再利用を
少しくたびれた家具をモダンに生まれ変わらせる、実家の片付けで出てきた古い家具をマンションに似合うデザインに作り替えてもらう。子どもが大きくなって似合わなくなった家具をDIYでリメイクする。愛着のある家具を修繕しながら長く使うことはサステナブルな暮らし方と言えます。
まるで新品!? DIYでリペア・リメイク
プロに聞くリメイクDIYのコツ
ペイントが剥げてしまったり、少し欠けてしまったりした家具も、部屋の壁や棚も、ちょっと頑張れば見違えるようになります。今回は家具製作のプロにDIYのコツを教えていただきました。プロならではのワザと工夫を参考に、わが家の家具をよみがえらせませんか。
BASE
まずは、準備をしましょう
●イメージ図や設計図を描いてみましょう
●イメージに沿って塗料や道具などを揃えましょう
●イメージに近い写真・画像などを探してみましょう
※ホームセンターなどに写真などを持って行って気軽に相談するのもおすすめですよ
●リメイクする家具の汚れをきれいに落としよく乾かしておきましょう
PAINT
塗装してみましょう
●無垢の木材製家具の場合
①オイル塗装するのがおすすめ
スポンジで塗ってタオルなどでカラ拭きするだけ
※濡れた食器などを置くと水染みになるので要注意
●塗装された木製家具の場合
②ウレタンニス塗装がおすすめ
下地を塗ってからウレタンニスで塗装しましょう。
※きれいに仕上げるなら必ずヤスリをかけてから
※ハケ目が出たり、ムラや泡が出る場合があり注意が必要
WALL
マンションの壁面って使えるんです
マンションのほとんどの壁は石膏ボードです。そのため釘やネジを打てない場合が多く、スペースを無駄にしがちです。
そんな時、活用したいのが合板貼。写真は合板の上に薄い無垢の古木材を貼ったものです。
他にも合板をボンドで貼った上に薄い木材や壁紙を貼れば釘やネジを打てるように。使い勝手も良くなり、おしゃれに変身できます。
ORDER
本格的にリメイクするなら
たとえば実家の家具など思い出のある家具をリメイクするならプロにオーダーするのもアリですね。
思いもかけない変身ができるかも。
リメイクのコツを教えてくれた高橋さんは、本格的な家具のリメイクも請け負うオーダー家具製作のプロ。
髙橋さんの工房/茨城県つくば市ラスカルファニチャーファクトリー
高橋さんのHPには他にもリメイク家具の例が載っています↓
家具のリペア・リメイク、お部屋のイメージチェンジはアートな活動、クリエイティブな楽しみでもあります。 みなさんも一度挑戦してみませんか。