おもちゃみたいに可愛い「FOMM ONE」
用意していただいたのは、おもちゃのようなフォルムとサイズの超小型電気自動車「FOMM ONE」。「これが車?」と二度見してしまうほどですが、なんと4人乗りができるのだそう。車内を覗き込むと、運転席の床部分にはブレーキペダルしかなく、すっきりとしたシンプルな構造。ペーパー免許の私でも説明書を読まなくてもすぐに運転できそうな安心感があります。前面ガラスで横のフレームが視界を邪魔しない位置にあり、とにかく見通し抜群です!乗り込み時のシートの高さも浅すぎず、深すぎず、乗り降りもとにかく楽でタイトスカートでもひょいっと乗り込めました。後部シートへも、子どもなら問題なく乗り込めます。
アクセルはステアリングの両側にあるパドルで操作。手前に引くと加速、パドルを放すと回生ブレーキが機能し、ブレーキが自動的に働くため、スピードの出し過ぎを防ぐことができます。足元にはブレーキペダルしかないので、アクセルとブレーキの踏み間違えもありません。何より電気で走るのでエンジン音がなく室内がとても静か。子どもたちとの会話も楽しめそうです。
一番懸念していたバッテリー問題
でもEV車と聞き一番懸念していたのが充電問題。戸建ての場合、自宅に充電ステーションを設置し夜間電力を使いお得に充電することもできますが、我が家はマンションのため、外出先での充電問題は不安な要素でした。ところがFOMM ONEはフル充電で約166キロの走行が可能で、スマホの専用アプリからバッテリー残量を把握できるから安心!最寄りの充電スポットの位置を確認することができ、簡単に充電を行うことができるというウレシイ機能もあるのです。
充電スポットは、ショッピングモールやコンビニなどの駐車場、道の駅、公共施設、宿泊施設、温浴施設 、レジャー・スポーツ施設など身近な施設の駐車場に設置している場合が多いから、子どもを塾に送迎する合間にスーパーで夕飯の買い物をしながら充電が可能。しかも当然ながらわずかなCO2しか排出しません。車体も小さく、見通しもよいので、駐車も簡単でした。
いざという時は心強い防災の味方
そしてFOMM ONEは、水害時には水に浮かせることが出来る!というのです。我が家も避難が必要な時に、どうやって子どもたちを守るか?を考えてきました。FOMM ONEはそんな際にも車の中に乗り込めば水害から身を守り、また蓄電池にもなるのです。大雪で立ち往生したときは、アイドリングしないで大容量の電気を使えるそうです。有事の際に、子どもを守るために「車に乗せる」という選択肢もあるのですね。
その選択は子どもたち世代への「贈り物」
必要最小限の装備で、簡単気軽に使えるクルマ。環境にも、お財布にも、子育てにもたくさんのメリットがあると実感できました。
ガソリンや軽油の車から電気自動車へ。「移動の手段」をシフトすることで、ムリやムダのない、楽しいライフスタイルが実現できることでしょう。それは、子どもたち世代へ、さらにその次の世代への「贈り物」になるのかもしれません。