クローゼットの中を見直す
まずは、自分のクローゼットをじっくりと見直してみましょう。
着なくなった服を見つけたら、「なぜ」着なくなったのかを考えてみます。
単体では良く思えたが手持ちの服と合わせづらい、セールに惹かれて購入したがサイズ感が合わなかったなど、それぞれの理由があるはずです。
この見直しは、単なる整理ではなく自身と向き合い、自分の価値観を明確にする時間でもあります。
私も、ある色の服を買っては処分して……を何度か繰り返した後に、「ああ、この色は好きだけれど、身に着けたくはないんだな」と、思いがけず自分の好みに気付かされたことがありました。
ここで「今後も、もう着ることはない」と思えた服を処分候補として選別します。
処分する服を選びだしたら、なるべくもとの収納場所には戻さず、分かりやすくまとめておくようにしましょう。
ネットオークションやフリマアプリに出品する
まず検討したいのは、ネットオークションやフリマアプリへの出品です。
購入者との直接取引となるため、思いがけない高値で売れる可能性がありますので、「まだ使った事がない」という方にも、ぜひ一度はチャレンジしていただきたい方法です。
「どのサービスを使ってみようかな?」と迷ったら、まずは「メルカリ」をおススメします。
https://jp.mercari.com/
メルカリの最大の魅力は、なんと言っても月間2,200万人以上(2023年7月時点)という利用者数の多さ。
利用者が多いということは、そのまま出品したアイテムの売れやすさにつながります。
サービスの成長とともに、出品や購入者とのやりとりなども非常に簡単で手軽になってきているので、最近ではスマホだけですべての手続きを完結することも可能です。
値付けが良く分からない、という場合は同じようなブランド・モデルの商品を購入者目線で検索してみて参考にすると良いでしょう。
意外に、値が付かないと思ってしまいがちなファストファッションの服が人気だったりと、面白い発見があるかもしれませんよ。
注意したいポイントとしては、商品が売れた際に発生する販売手数料と、購入者に商品を送る為の配送料です。
特に冬物のアウターなどは、意外に大きなサイズでの梱包が必用になることがあるので、赤字になってしまわないようにだいたいの送料は出品前に確認しておきましょう。
リサイクルショップに持ち込む
続いて、リサイクルショップに持ち込み、買い取りしてもらう方法があります。
必ずしも高額で査定してもらえるわけではないので過剰な期待は禁物ですが、持ち込むだけで良いというのは魅力的。
ここで意識したいのは、とくに衣類の場合、季節によって買取の可否、査定価格に大きな差があることです。
着用シーズンの手前、数ヶ月くらいが狙い目になるでしょう。
店舗により、「冬物買い取り強化月間!」等のキャンペーンを行うことも多いので、ぜひ確認してから持ち込むようにしたいですね。
その他の処分方法
服の状態が良好な場合は「寄付をする」という選択肢もあります。
実際に誰かの役に立つというメリットがありますので、「まだきれいな服なのにもったいない」という思いは解消できますね。
衣料品の寄付を募っている団体がありますので、要望にあった服があれば寄付を検討してみても良いでしょう。
ご参考までに、いくつかのサイトをご紹介します。
NPO法人 ワールドギフト
衣料品以外にも、日用品・学用品・雑貨・ベビー用品・食品など、あらゆるものの寄付を受け付けており、これまで物資寄付で88ヶ国を支援しています。
また、アパレルブランドによっては寄付やリサイクルに積極的に取り組んでいるところもありますので、処分する服のブランドについて確認してみてはいかがでしょうか。
例えば、ユニクロでは各店舗に回収ボックスを設置して、不要になった服のリサイクル・リユースを推進しています。
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/planet/clothes_recycling/re-uniqlo/
ちなみに「お店に新しい服を買いに行くときには、必ず1着は古い服を持ち込む」という習慣づけをしてみるのも、セール時の衝動買いも抑えられるのでおススメですよ。
どうしても捨てられない大事な思い出が詰まった服ならば、無理に売ったり捨てたりせず、お直しやリメイクという方法もあります。
思い出の服を素材として、ポーチやブックカバーなどの身近な小物にリメイクするのは素敵なアイディアですね。
時には手放す勇気を!
最後に、ここまで色々な方法を試してみても手元に残ってしまった、もう着ることがないと確信した服については、思い切って手放す勇気も必要です。
ゴミとして処分する際には、お住いの地域・自治体のガイドラインに従い、適切な方法で行いましょう。
手放すことで、クローゼットや衣装ケースのスペースも開放され、新しい服や新しい思い出のための場所ができます。
そもそも整理するコツは判断基準を持つことです
服に限らず、片付けや整理をする場合には、自分なりの判断基準に基づいて「必要」「不要」に分類する必要があります。
その際の「自分ルール」は、なるべくシンプルで明確にすることをおススメします。
服の場合であれば……
「1年に1度も着ていない服は処分する」
「似たデザインの服は、残して良いのは2着まで」など。
しかし、いくら明快なルールに基づいて分類を進めても、どちらにするか迷うアイテムが出てくることがありますよね。
その場合には、無理に判断せず「保留」として別の場所に保管しておきましょう。
判断に悩み、手が止まってしまうのは整理整頓の大敵。
「迷ったら保留!」をルールに付け加えることで、作業をスムーズに進められるはずです。
着ない服の処分には、整理整頓以上の価値がある
「もう着ない服」の処分は、単なる整理整頓以上の意味を持ちます。
リユース・リサイクルによって、あなたのクローゼットに眠る服は、誰かの喜びや新しい物語の一部になるかもしれません。
それは、持続可能で豊かなライフスタイルへ踏み出す一歩ではないでしょうか。
たとえ最終的に捨てることになってしまった衣類があったとしても、「もったいないことをしてしまったな」というかすかな後悔が、新しい服を買う時にはより慎重に良品を選べるように、自分を成長させてくれることでしょう。
今夜、クローゼットの扉を開けて、新しい旅を始めてみませんか?