2024.05.20★★★

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プラスチックは何に生まれ変わる?改めて知るリサイクルについて

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現在日本では、ペットボトルや食品用トレイなどのプラスチック製品が積極的にリサイクルされていますが、具体的にどんなアイテムに生まれ変わるか知らないという方も多いのでは?
そこで、この記事ではプラスチックごみのリサイクルについて解説!近年特にプラスチックごみのリサイクルが推進されている理由やリサイクルの方法、プラスチックごみがリサイクル後どんな製品に生まれ変わっているかなどを詳しくご紹介します!

目次

毎年多く排出されている“プラスチックごみ”

ペットボトル、ビニール袋、ラップ、保存容器、スポンジ…etc.

これらは全てプラスチックを材料に作られているアイテム。いまや私たちの生活には、プラスチック製品が欠かせない存在となりました。

そのため、日本ではプラスチックごみも多く排出されています。
環境省が発表したデータによると、令和3年度に排出されたプラスチックごみは6,876千トン!令和2年の排出量6,938千トンと比べると少し減少していますが、排出量が多いことには変わりありません。

※参照:産業廃棄物排出・処理状況調査報告書

このように日本ではプラスチックごみが多く排出されているため、地球環境を守るためにも積極的にリサイクルが行われています。

リサイクルが近年特に推進されている理由

これまでも日本ではリサイクル活動が各企業や団体にて行われてきましたが、近年環境保全問題の悪化からさらに注目度が増しています。

そもそもリサイクルとは、不要になりごみとして廃棄されたものを回収・再利用すること。リサイクルには主に3種類あり、プラスチックごみの場合は食品用トレイやペットボトルの原料として再利用したり、焼却処分してエネルギーを利用したりと様々な方法で活用されます。

日本は土地が狭いため、これまではごみを焼却して埋め立てるのが一般的でした。しかし、限りある資源を有効活用するため平成3年に廃棄物処理法が改正され、ただ焼却処分するだけでなく積極的にリサイクルするようになったのです。

また、2000年には3R(リデュース、リユース、リサイクル)を優先させる“循環型社会形成推進基本法”が、2022年にはプラスチックの資源循環を目的とした“プラスチック資源循環促進法”が制定されました。

このように、現在日本では国が主体となってリサイクル活動を推進しています。

※参照
プラスチックに関わる資源循環の促進等に関する法律(環境省)

リサイクルの種類・具体例

前項でご紹介したように、ひとくちにリサイクルといっても方法は様々。工程や用途も種類によって次のように異なります。

■マテリアルリサイクル

プラスチックごみを溶かして原料の状態に戻し、他の製品の材料としてリサイクルする方法です。“マテリアル”とは材料・原料という意味で、一般的には選別や粉砕を行いフレーク状もしくはペレット状にして再利用します。
リサイクル後の製品例は以下の通り。様々な製品として生まれ変わっています。

<主なリサイクル後の製品例>
食品用トレイ、ペットボトル、作業着など衣料品の繊維、ボールペン、クリアファイル、下敷き、ビニールシート、ベンチ、建築資材…etc.

■ケミカルリサイクル

プラスチックごみに熱を加えるなど科学的に処理を行い、化学原料としてリサイクルする方法です。マテリアルリサイクルと違って、ケミカルリサイクルでは製品を新しく作ることはありません。
プラスチック製品を熱で分解して油に戻したり、熱で分解してガス化させ酸素や蒸気を加えて一酸化炭素や水素を作ったりと、燃料として再利用されます。

<主なリサイクル後の原料例>
化学製品の原料、油、ガス、鉄を作る際に使用する還元剤

上記で挙げた原料は化学工場や製鉄所で利用される他、ガスは発電に利用されることもあります。

■サーマルリサイクル

ごみを焼却処分するときに発生する熱エネルギーを回収し、再利用するリサイクル方法です。石油から作られているプラスチック製品は紙類と比べて熱量が高いため、焼却時に生じた熱エネルギーを有効的に利用できます。
熱エネルギーの主な用途は以下の通りです。

<主な用途>
電気、暖房、浴場・温水プールのボイラーや発電…etc.

また、その他にもサーマルリサイクルではRPFという固形燃料を作り出したり、セメントを作る際の燃焼補助剤として使用されたりと様々な方法があります。

※こちらのサイトもご参照ください
プラスチックのはてな(一般社団法人プラスチック循環利用協会)

リサイクルするためには“分別”が必要

プラスチックごみをリサイクルするには、正しく分別しなければなりません。

もし正しく分別されずにまとめて燃えるごみとして捨てられてしまうと、再資源化できない状態となってしまいますし、資源の大量消費に繋がります。リサイクルをスムーズに行うためにも、循環型社会を形成するためにもごみの分別は必要不可欠です。

また、自治体によっては分別を守らなかった場合、罰金が科されるケースもありますので注意しましょう。
参照:分別を守らない者に対する罰則(過料)制度について

まとめ

プラスチックの主原料は、石油を精製したナフサという油。石油は地球上の限りある資源のため、大切に使用していかなければなりません。
そのため、今後は現在では世界的にプラスチックのリサイクル活動が推進されています。

私たち一人ひとりの行動は、どんな小さなことでも大勢が取り組めば大きな結果となるはず。
ぜひ、これを機にプラスチックごみのリサイクルに取り組んでみませんか?

執筆者

ENTLinK+PLUS編集部(編集部)

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