下ごしらえから加熱までの工夫で、温室効果ガスの排出をグンと抑制
まずは面倒で手間がかかる「下ごしらえ」。でも、ちょっと一工夫すると、省エネになるだけでなく時短効果もあるのです。
環境負荷の少なさを意識するポイント
- できるだけ旬のもの、できれば地元産の食材を使用する。
- 野菜→魚や肉の順でカットすれば、包丁やまな板を洗う回数を減らせる。
- 葉物野菜や少量の食材の下ごしらえは電子レンジを活用する。
- 野菜は微塵切りなど細かくカットすることでロスが防げる。
下ごしらえが済んだら、次は加熱です。
加熱時のポイント
- 火にかける前に鍋底の水滴を拭く。
- ガスを使用する場合、炎は鍋やフライパンからはみ出さないようにする。
- 鍋で湯を沸かすときは必ず蓋をする。
- 煮汁は多過ぎず「ひたひた」を目安にする。
- 落し蓋をすると火が早く通り味も沁み込みやすい。
- 煮込み料理は火が通ったところでコンロから下ろし、バスタオルで包んで保温バッグで「予熱調理」する。
- 複数の食材を一緒に茹でる。
ガスの炎は常に鍋底からはみ出さないように。また早めに消火し予熱を利用するのもコツ
こうした「下ごしらえ」や「加熱方法」の工夫で、温室効果ガスの排出を抑制し、時短効果のあるクッキングが実現します。
炊飯器を「炊飯」にしか使用しないなんてもったいない!実は万能調理器でもあるのです
注目は「電子レンジ」や「炊飯器」を活用したクッキング!
品メーカーなどの実証実験によれば、「湯せん」と比較すると「電子レンジ」の調理はCO2の排出量を8割以上も削減できるとか。
野菜類はもちろん、レトルト食品やパスタなど、電子レンジを活用することで環境負荷を低減することが可能。さらに時短効果や、油や調味料が減らせるというヘルシーな効果もあります。※食品によっては電子レンジでの加熱時に注意が必要です。
また、最近注目されているのが「炊飯器」を活用したクッキング。ごはんを炊くのはもちろんのこと、蒸し料理やクッキー、ケーキのようなお菓子まで、様々な料理に活用できるのです。そして何よりも(保温機能を使わなければ)エネルギーの消費量が少なく光熱費も調理時間も節約できます。今回は、炊飯器を活用した同時調理メニューを次のブロックでご紹介します。
【PICK UP RECIPE】
同時調理とは、つまり「ごはんとおかず」を同時に調理すること。ピラフとポテトサラダを同時に作ってみましょう。
ピラフ&ポテトサラダ
【材料(ピラフ)】
お米……………………………………………………………2合
玉ねぎ…………………………………………………………1/2個
人参……………………………………………………………1/2本
ピーマン………………………………………………………1/2個
小エビ…………………………………………………………適量
コンソメ………………………………………………………1個
白ワインまたは日本酒………………………………………大さじ2杯
塩コショウ……………………………………………………少々
バター(仕上げ用)…………………………………………少々
【材料(ポテトサラダ)】
じゃがいも……………………………………………………2個
玉ねぎ…………………………………………………………1/4個
きゅうり………………………………………………………1/4本
人参……………………………………………………………1/4本
ハム……………………………………………………………2枚
マヨネーズ……………………………………………………大さじ5杯
塩コショウ……………………………………………………少々
【作り方】
- といだ米に、コンソメ、小エビ、角切りにした玉ねぎ、人参を入れて混ぜる。
- その上にアルミホイルで包んだじゃがいも(皮のまま)をのせて炊飯する。
- 炊き上がったら、じゃがいもを取り出し、皮をむいてボウルに入れて潰す。
- 薄切りにして塩をした玉ねぎ、きゅうり、マヨネーズ、塩コショウをいれて混ぜる。
- ピラフを盛り付けポテトサラダを添えて完成
手早く簡単に、美味しくて環境にも優しいクッキング。
ぜひお試しください。