増加する自然災害や風評被害災害。
今年7月中旬に秋田県を襲った大雨は、農林水産関係の被害額が約135億3千万円となり、大雨被害として過去最大の規模となりました。秋田県内16の河川が氾濫し、田畑の広範囲が浸水。秋田の代表的な産物である「米」や「大豆」の被害が特に深刻です。
沖縄県では台風6号によって代表的な農産物のサトウキビをはじめ、農業や観光業でも大きな被害を受けました。
そうした自然災害以外にも、風評により被害を受けている地域があります。
今年8月24日、東京電力第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を安全基準を満たすまで浄化した「ALPS処理水」が放出されました。生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する株式会社雨風太陽は、ALPS処理水の放出を受けて、ポケットマルシェ登録漁業者を対象にアンケートを行いましたが、4割超の漁業者が「処理水の海洋放出に伴い、売上が減少した/減少が見込まれる」と回答しました。
買って、食べることが、生産者の力に。
地方が直面しているこのような危機を「助け合いの力」で克服しようという動きも活発化しています。ALPS処理水放出以降、海外からの中傷や輸入停止措置に相反するかのように、国内では「福島を応援しよう」「日本の水産業を自分たちで持続させよう」という声が高まっています。福島県いわき市のふるさと納税額は放出前と比較して約7.8倍と急増。SNSでも「福島の魚を食べよう」という声が拡散しています。
復興を後押しするネットワーク
181の企業が集まり、福島県産品の積極的な購入や県内施設の利用促進を図りながら、情報交換と活動の輪を広げています。
活動の柱は「買って応援」「食べて応援」「行って応援」の3つ。
https://fukushima-oknet.com/
「買って応援」は、「ネットで買う」「販売会で買う」「現地で買う」方法を掲載。実際に購入できるECサイトの紹介も行っています。
「食べて応援」では、旬の福島県産品の美味しい料理方法などを紹介。
「行って応援」では、福島県内各地の魅力的な観光情報を提供しています。
美味しく応援できる、「買い支え」「食べ支え」
福島県農林水産部水産課が運営するWEBサイト「ふくしま常磐ものNAVI」は、「常磐もの」と呼ばれる福島県の豊かな海から水揚げされた魚の魅力を、知って、味わうための情報プラットフォーム。
https://fukushima-jobanmono.jp/
安全・安心への取り組みをはじめ、旬の魚介類と調理レシピの紹介、福島県内や首都圏の飲食店で実施されるオトクなキャンペーンの告知など盛りだくさんの情報が掲載されています。
さらに「まじうまふくしま!東京の店」では、魚介類以外にも、福島県産の食材やお酒を美味しく味わえる首都圏の飲食店86店舗(2023年12月時点)を紹介しています。
https://majiuma-fukushima.com/
みなさんも、美味しく食べて、自分も生産地も元気になれる「こだわり贔の飲食店」を屓にして、美味しい応援をしませんか?
ふくしま常磐ものデジタルスタンプラリーふくしま常磐ものNAVIでは、福島県と首都圏の認定店でふくしまの美味しい地魚をたくさん食べていただけるようスタンプラリーを実施しています。 スマホからエントリーして参加店を利用すると、福島県の温泉旅館の宿泊券や、海産物など、ステキなプレゼントに応募できます。 (参加方法) ①Webサイト「CJ Monmoパス」にスマホでアクセス。必要事項を入力してエントリー。 こちらよりエントリーhttps://cjpass.jp ※詳しくはスタンプラリー紹介ページを御覧ください。 |