そもそもSDGsとは?
SDGs(エスディージーズ)とは、これからも人類が地球で暮らし続けていくために2030年までに達成すべき国際目標です。
“Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)”の略称で、もともと国際社会にて制定されていたMDGs(ミレニアム開発目標)に代わって2015年に新たに制定されました。
気候変動・環境汚染・貧困などの社会問題を解決し、人類が地球で安定して暮らし続けていくことを目標に掲げられたのがSDGs。
SDGsは以下の17の目標から構成されており、“地球上の誰一人取り残さない”ことを誓っています。
①貧困をなくそう
②飢餓をゼロに
③すべての人に健康と福祉を
④質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー平等を実現しよう
⑥安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに
⑧働きがいも経済成長も
⑨産業と技術革新の基盤をつくろう
⑩人や国の不平等をなくそう
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任つかう責任
⑬気候変動に具体的な政策を
⑭海の豊かさを守ろう
⑮陸の豊かさも守ろう
⑯平和と公正をすべての人に
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
なお、各目標のターゲットと詳細は以下のサイトをご参照ください。
参照:SDGsの目標とターゲット(農林水産省)
※こちらの動画もご参照ください
【外務省×SDGs】自発的国家レビュー(VNR)2021 ~ポスト・コロナ時代のSDGs達成へ向けて~
【外務省×SDGs】どれから始める?未来のために
SDGs NOW! 17 Goals to Transform Our World
SDGsってなんだろう?
個人で出来る!取り組み事例
SDGsの達成に向けてアクションを起こせるのは、マンションの運営会社や自治体だけではありません。
以下のように、個人で取り組めることもたくさんあります。
節電・節水
【関連する目標:⑥⑦⑬】
電気や水など、エネルギーの無駄な消費は地球温暖化の一因となります。
部屋の照明やエアコンを点けっぱなしや、お風呂の水の出しっぱなしを防ぐなど、日々節電・節水を心掛けるようにしましょう。
また、照明器具や家電を買い替える際に、省エネの製品を選ぶのも有効的です。
食品ロスを減らす
【関連する目標:②⑫⑬】
食品ロス(フードロス)とは、まだ食べられる状態なのに食べ残しや賞味期限切れなどの理由で廃棄される食品のこと。食品ロスは食料資源の無駄遣いだけでなく、廃棄する際に焼却エネルギーを無駄に消費してしまいます。 食品ロスを減らすためには、家庭で食材や食品を使い切ることが大切です。加えて、飲食店で賞味期限が近いものを意識的に購入したり、注文しすぎないようにしたりといった点にも注意しましょう。
ごみを減らす・正しく分別する
【関連する目標:⑬⑭⑮】 ごみの排出量を減らせば、限りある資源を減らさずに済みますし、焼却処分時の二酸化炭素の発生を抑制できます。
また、ごみを正しく分別することも重要なポイントです。ペットボトルやビンをマンションのごみ集積場に設置してあるボックスに入れるなど、再資源化できるものはリサイクルに回しましょう。
再配達を削減する
【関連する目標:⑦】
宅配業者の再配達は、CO2の排出量増加やドライバー不足問題の深刻化に繋がります。
そのため、マンションに設置してある宅配ボックスを使ったり、時間帯指定を活用したりといった対策を講じることも大切です。
再配達の削減に関する取り組みは、国土交通省も推進しています。
※参照:宅配便の再配達削減に向けて(国土交通省)
災害発生時の備えを万全にしておく
【関連する目標:⑪⑬】
自然災害はいつ起こるかわからないもの。そのため、災害発生時になるべく早く回復できるよう準備を万全に整えておくことも大切です。
防災セット(飲料水や非常食など)の備蓄や避難場所を確認の他、家具が倒れにくいよう配置や設置方法も工夫しておきましょう。
その他、こんな事例も!
前項でご紹介した事例の他にも、全国のマンションではマンションの運営会社や自治体により次のような取り組みが行われています。
■ZEHマンションの建設
ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。ZEHマンションは、住宅の断熱や省エネ性能をあげるだけでなく、ソーラーパネルなどの設置によりエネルギーをつくることで、年間の一次エネルギー消費量ゼロ以下を目指す住宅を指します。
エネルギーを節約できるだけでなく、自宅で使用するエネルギーをまかなえるため、ZEHマンションは“⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに”の達成に繋がるといわれています。
参照:【SDGs取り組み事例-005】大和リビング株式会社(学研キッズネット)
■マンションの敷地内に菜園をつくる
武蔵野大学では、2020年に“⑪住み続けられるまちづくり”と“②飢餓をゼロに”の達成を目指し、タワーマンションの敷地内に菜園を作りました。菜園づくりは野菜を収穫できるだけでなく、住民同士が主体となって活動し、自立したコミュニティの形成。住民同士の親睦を深めるキッカケとなったといいます。
参照:タワーマンションの手作り農園から住民のつながりをつくろう(武蔵野大学)
■定期的な防災訓練の実施
“③すべての人に健康と福祉を”や“⑪住み続けられるまちづくり”の達成を目指した取り組み。地域の方や消防署と連携し、マンション敷地内にて避難誘導や消火器の練習など防災訓練を行っている事例もあります。
参照:SDGsへの取り組み(株式会社ウィッツコミュニティ)
■雇用制度の柔軟化
女性を積極的に活用したり、アスリートを採用したりといった雇用制度の柔軟化も、主に“⑤ジェンダー平等を実現しよう”や“⑧働きがいも経済成長も”といったSDGsの指標に繋がります。
参照:SDGsへの取り組み(株式会社ウィッツコミュニティ)
まとめ
ご紹介したように、全国のマンションではSDGsの達成に向けて様々な取り組みが行われています。
SDGsというと“大企業や自治体による取り組み”というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、マンションの住民間や個人で行えることも多いです。
塵も積もれば山となるもの。あなたのちょっとした行動も、世界的な目標を達成するための一歩になるはずです。
「ENTLINK+PLUS」では、ライフスタイルにSDGs的要素を取り入れ実践できるような様々な情報を日々発信していきます。
この機会に、SDGsの達成に向けて今日からアクションを起こしてみませんか?