2024.02.14★★★

暮らすSDGs

12]つくる責任、つかう責任

懐かしくて新しい!子ども服のお下がり文化で節約&エコライフを

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お兄ちゃんのランドセルを弟が使ったり、お姉ちゃんの洋服を妹が着たり、あるいは、使わなくなったおもちゃを近所の子どもにあげたり…。
このような「お下がり」文化は、かつてはごく普通のものでした。
「あんたは弟(妹)なんだから、お古で我慢しなさい!」と親に決めつけられて、とっても悔しい思いをした、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

子どもはとても成長が早いもの。すぐにサイズアウトしてしまう子ども服やベビー用品を、家族内や近所のコミュニティの中で引き継いで使用していくお下がりは、経済的にも非常に合理的な選択だったと言えるでしょう。

しかし、時代とともに新品を購入することが一般的になったことに加え、少子化・核家族化の進行によって子どもの数が少なくなり、親戚やご近所との付き合いも希薄になると、次第に「お下がり」文化は影を潜めていきました。

ところが……

目次

どうやら「お下がり」文化が復活しているらしい!?

ところが近年になって、新しい「お下がり」文化というべきものが形成されつつあるようです。
背景としてはいくつか考えられます。
まず、リユース産業の成長やインターネットを通じた個人間取引の浸透によって、そもそもリユース品に対する抵抗感が薄れてきていること。
加えて、若年層を中心に持続可能なライフスタイルへの関心が高まっていることも無関係ではないでしょう。

さらには、昨今の物価上昇に賃上げが追い付かない状況が長期化し、子育て世帯の負担が増していることも影響しているようです。

あらためて見直されつつある「お下がり」文化。
ここから、その担い手とも言えるサービスをいくつかご紹介したいと思います。

無償での受渡しも可能な「ジモティー」

・ジモティー

一見すると、フリマやオークションのアプリによく似ているのですが、インターネット掲示板と呼ぶべきサービスです。
「ジモティー」の最大の特徴は、その名のとおり「地元の人に直接受け渡す」ことを取引の前提としている点にあります。
有料での売買もできますが、無料での譲渡も可能となっていて、実際に「取りに来てくれる方限定!無料で差し上げます」という出品もたくさん掲載されています。
とくに「子供用品」は独立したカテゴリーが設定されていることもあり、活発に取引が行われています。

スマホ版のアプリで開くと、自分の位置情報を基準として近隣の出品者を探すことも可能です。まずは試しに、お住いのエリアの出品状況を確認してみてはいかがでしょうか?

学生服に特化したリユースショップも!

お下がり服の代表例として思い浮かぶものに、学生服がありますね。
着用するのは在校期間に限られており、卒業後はまず不要になるのですから、出来ることなら購入コストは抑えたいところです。
そんな学生服に特化したリユースショップも登場しています。

・学生服リユースShopさくらや

「学生服リユースShopさくらや」は、株式会社サンクラッドが運営する学生服買取販売の大手で、全国に60店舗以上を展開しています。
在庫が豊富で、「定価の半額程度で済んだ」というような購入時の高評価が目立ちます。
「コレクション目的の制服売買排除」を掲げているので、取り扱う制服は各店舗付近の学校に限定し、売買には学生証や保険証の提示が必須となります。
疑わしい人への販売を行わないため、安心して取引できますね。

レンタルサービスの活用も検討を

新品購入にこだわらないのであれば、レンタルサービスの活用も有力な選択肢となります。
使用期間が短く、購入価格が高額であるアイテムであれば、その節約効果は絶大です。

・ベビレンタ

業界最安値を謳っている「ベビレンタ」では、チャイルドシート・ベビーベッド・抱っこ紐・さく乳器といった幅広いベビー用品を取扱っています。
取扱いブランドは人気のものが多く、有名メーカーの商品約17,000点という取り扱い点数は、同様のサービスの中でも圧倒的。
機能や安全面に問題がないかを1点ずつチェックする、メンテナンス専門のスタッフが在籍しており、責任を持って洗浄・除菌・滅菌消毒を行なっているのも安心して利用できるポイントと言えるでしょう。
また、レンタル商品の買取にも対応してくれるので、実際に使用して気に入った商品があれば、そのまま買い取って使い続けることも可能です。

大切なのは選択肢を持っておくこと

実店舗のリサイクルショップ等を含め、リユース品全般の宿命ではありますが、希望のアイテムが必要なタイミングで確実に手に入る保証はありません。
とくに学生服など、必要になる時期が想定できる物については、時間に余裕をもって探すようにしましょう。
あらかじめ使用時期や期間の予測を立てておくことは、レンタルサービスを効果的に活用する際にも有効です。

何より大切なのは、「新品の購入以外にもいろいろな選択肢がある」ということを知っておくことです。

リユース・レンタル・サブスク等の分野においては、今後も様々なサービスが登場する可能性があります。
子育てにおいて何かが必要になった時、「使えそうな便利な方法はないかな?」と一度調べてみる意識を持っておくとコストも抑えられ、満足度の高いサービスやアイテムと出会えるかもしれません。

古くから日本に根付いていた「お下がり」という文化。
これは、社会・経済の持続可能性を高めることが重要だというSDGsの考え方を先取りしたような、先人達の生活の知恵だったと言えるでしょう。
新たに見直されつつあるこの素晴らしい習慣を、ぜひ積極的に、上手に活用していきたいですね。

執筆者

ENTLinK+PLUS編集部(編集部)

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